SDGsへの取り組み SDGs EFFORTS
企業としての在り方を考える
身近な存在「ポリエチレン」について
我が社で取り扱っている素材「ポリエチレン」とは、いわゆる「プラスチック」の一種です。
1930年代に作り方が開発され、1950年代には安価に生産できる技術が開発され、今日まで普及してきました。現代のプラスチック製品のほとんどは、このポリエチレンで出来ていると言われるほど多くのものに活用されている素材です。
昨今「脱プラ」が叫ばれていますが、ポリ袋やポリシートは今もなお様々な分野で活躍しています。
利用されている主な分野
- 食品・加工業
- 水産業
- 農業
- 園芸業
- 酪農業
- 工業
- 部品工業
- 自動車産業 など
多くのものに利用され身近に存在する素材だからこそ、地球・環境・生物の未来を考えた時に今後どのように向き合い共存していくのかを改めて考えていくべきだと思っております。
プラスチックをつくる責任・つかう責任
環境保護の基礎となる3R
私たちは、【Reduce(リディース)】・【Reuse(リユース)】・【Recycle(リサイクル)】の推進に努めています。
01. 【リディース】社内で発生するロス(歩留まり)の削減
生産性の向上を目指し、技術・知識教育を充実させた無駄のない生産を推進中です。
■ 歩留まり率の削減
2022年度は、2021年度と比較して、「-0.6%」の歩留まり率(ロス率)削減に成功しました。
02. 【リユース】歩留まり品の社内有効利用
構内用荷崩れ防止ストレッチフィルムとしての代用や、社内包装資材として活用しています。
社内包装資材として活用した外装フィルムも、以前はそのまま廃棄していましたが 、現在はテープとフィルムをきっちり分別したうえで社内再生をおこないリペレット化して再利用しています 。
これを実施することで、以前に比べて廃棄処分のロスをおよそ30 %減らす事ができました。
03. 【リサイクル】再生機にて歩留まり品をリペレット化、再利用します
自社再生機を稼働させて、社内で発生するロスの約80%を積極的にリペレット化し再利用しています。
人を育てる
社員教育の充実化
- 新入社員受け入れ時の安全教育実施(怪我の防止)
- 実技面と知識面を網羅する社員教育の充実
- プラスチック成形技能士の技能検定の取得推進
新原料開発への取り組み
バイオマスプラスチック製品の開発
米粉や卵殻粉を混ぜ込んだポリエチレン原料を活用したバイオマスプラスチック製品の開発に取り組んでいます。
成形には独自のノウハウが必要ですが、カーボンニュートラルにも大きく貢献します!
成形工程
ポリエチレン原料に米粉や卵殻粉を混ぜ込みます
独自のノウハウで成形していきます
実用化された「黒糖ドーナツ棒」の商品名が入ったライスレジン製の手提げ袋
(※株式会社フジバンビ様より掲載許可を頂いております)
バイオマスプラスチック製品の例
環境保全活動
ポリエチレン原料の河川流出防止対策
ポリエチレン袋の原料は、米粒くらいの大きさの「ペレット 」状のものです。
原料は25kg袋を開封してタンクに直接投入する場合と、フレコンバッグ(主に1トンバッグ)から直接ノズル吸引する場合の2種類があります。
いずれの場合も、原料の飛散・こぼれは、水路への流れ込み、河川への流出に繋がり、生態系を含めた海洋環境への影響が懸念されます。
本社工場のとなりに流れる「おこん川」には、構内の雨水が流れる排水管があります。
「ペレット流出防止」のために、この排水管にフィルターを取り付けて、原料の水路への流れ込みを防止する対策を行っています。
毎年5月頃に、ペレット流出防止フィルターの清掃と同時におこん川の美観を保つための除草と清掃作業を実施しています。